1850年に設立されたシャトー・レ・グラーヴ・ド・ヴィオーは、最も著名なボルドー・ワイン事典『フェレFeret』で1875年よりその名が引用されるシャトー。1945~93年まではプニャックPugnacのコーペラティヴにブドウを卸していたが、1994年にカーヴを増設、ワインの元詰めを始める。2010年にはIT業界から離れヴィニュロンへ転身したフィリップ・ベッツシャルトPhilippe Betschartがシャトーを購入。ビオロジック栽培に転換し、ビオディナミックの道を歩み始めた。“ネオ・ヴィニュロン”を自称するフィリップのワインには、シャトーに引き継がれる伝統的スタイルに、彼独自のスタイルが上手く融合されている。味わいもさることながら、ボトルプレゼンテーションからして強い個性がにじみ出ている。
2010年にはテロワールの真髄を引き出すために,ビオロジック,ビオディナミ農法を実施。AB(アグリキュルチュール・ビオロジック)&デメテール認証を取得。堆肥はビオディナミのプレパレーションに植物主体のコンポストを使用。